今日5月24日は42歳で胃癌で天国に行った母の命日。
母の写真は殆どない。
もう写真がね。色もあせてるし、私の小学校入学式の日の写真。帰ってきてからか朝なのかは覚えてないけど、母は着物だったからなぁ。入学式は。
今でもあの日のことは、忘れることはない。
はっきりとその廊下までも覚えてる。
真夜中に病院へ危ないからと呼び出された2回目の3時過ぎ。
病院の玄関で私達を待っていた父が「だめだった」と呟いた。薄暗い廊下に酸素のポコポコとした水の音から繋がった室内。
個室の右にドアがあってその入ったすぐ左にベッドがあって母の静かに眠っていた。
口角にはずっと吐いて苦しんだ切れたあと。
今では考えられない点滴を朝6時までやって針を抜いてまた9時から刺し直す。
母の腕は青あざだらけだった。
そんな朝にやっぱり私はこの場所。
私がなりたかった姿。私がやりたかったこと。
今は投げ出さないけど、心に誓った。