昭和54年5月10日(木曜日)入院14日目 晴れ
0:35 吐く
6:45 血尿、血の塊4つほど出る
9:45 採血
10:10 小水(血尿)
10:15 点滴開始1本目
10:25 検温 36.8℃
10:50 注射を打つ
10:55 吐く とても苦しそう 血も混じっていた
12:00 少しだけ吐く
12:45 採血
13:25 吐く とても苦しそうだ(黄色のものの中に血が混じっていた)
14:15 桃の汁をスプーン2杯ほど飲む
14:25 便器を当てたが何も出なかった
14:30 点滴取替え2本目
15:05 輸血開始
15:40 「小水をしたい」と言ったが何も出なかった
16:15 輸血2本目
16:30 尿を管でとってもらう
17:15 おじいちゃんが(実父)が持ってくれたあさばの煮物を少々食べる
17:25 輸血終了生理食塩液に交換
17:45 点滴取替え3本目
18:15 吐く(黄色の汁とても苦しそう)
19:00 吐く(血液混じり)
19:30 吐く(苦しそう) 点滴取替え4本目
20:40 吐く
21:00 吐く(たくさんの血が混じる) 実妹泊まり
21:45 吐き気止めの注射をしてもらう
21:30 吐く
22:05 吐く
23:45 吐く(血が混じっている)
23:50 小水 便器を当てたが何も出なかった
母はどうしてこんなに苦しまなくてはならなかったのだろうか?
どうして、もっと楽になれる方法がなかったのだろうか?
吐物に血が混じっているが、おそらく手術で取りきれなかった腫瘍からの
出血が常にあり、出血による貧血を起こしていたのだろう。
母の体の中で胃癌が暴れだし、母を苦しめていた。この日面会に病室を訪れた
私は青ざめた母の顔を見て、どうか楽にしてあげてくださいと心から祈るしかできなかった。