今日、5月24日は、母の命日。41回目。
本当に、あの日のことは、こんなに時間が経っても忘れることはない。
幼かった私でさえ、忘れたことがない。
あの病院の真夜中の玄関。
立っていた父。
病室へ向かう廊下。
その廊下に設置されていた酸素の水の音。
病室に入った母の顔。どっちに頭が向いていてというのも、はっきり覚えてる。
今はもうないその病院。
母は幸せだったのかなぁ。
今になってこの年になって知ったこともある。
母の苦悩を叔母から聞いた。
苦労したことだけはわかってる。漁業の実家から農業と会社員の父の所に嫁に入った母。長男の嫁。本家の嫁。
母が空を見上げて言った言葉。
○○だけには嫁に行くな
思い出すのはそんなこと。
和裁や編み物が得意で機械編みのシャーシャーと動かす音。毛糸を巻くお手伝い。
母の作った手作りのニット。
今でも1つ。大切に持っている。
夏には浴衣、冬はニット。
母は、幸せだったのかな。
何度も思いが馳せる。
そんな命日。