先日、おばがなくなった。
「信州のおばちゃん」とずっと慕っていた叔母。
父の姉で長野に嫁いだ叔母。
長野から夏休みにはよく、我が家の本家に一家で遊びに来てくれて、私はそれが本当に本当に楽しみだった。近くに住む従姉妹とは違い遠方に住む従姉妹。大好きだった。
優しい物腰、言葉、話し方。
そして、私は中学生になると夏休みの殆どを長野に逃亡していた。田舎町でおっとりしていて静かで涼しくて。
なんにもしなくてもそれで良かった。
お漬物とご飯。それで十分な食事。
「おあがり」と言葉をかけてくれるその言葉が大好きで、今では私もその言葉を使ってる。
身内の死はとてもとても久々に感じた。家族葬のお通夜に新潟の叔母と出て、久しぶりに会う大好きだった従姉妹とも懐かしい話を沢山した。優しい遺影のお写真を見た瞬間に涙が溢れてきた。
最後のお別れには、「おばちゃん、もう少し父の事を天国から見守っていてね」とさよならを告げた。「皆いつかは会いに行くからそれまで待っててね。」と。
弟である父が本当に心配していて、先日帰ったときも連絡をしてくれと何度も私に言っていた。その数日後だった。
どうぞ安らかに。
幼い私を可愛かってくれてありがとうございました。