★☆★〜ボクとアタチのあしあと〜★☆★

大切な2チワワンと母のあしあとまったりと

手術後1,2日目

手術翌日。
眠ってしまえばあっという間だったけどどれだけ、この時間を待っていたか。
時過ぎ看護師がきた。尿の管を抜き足の器械をはずし、一緒に座ってみる。
ただ呆然と同じ姿勢でテレビを見つめていた。
頭には何にも残っていない。ただ視線を向けていただけ。
 
8時には食事が運ばれてきたけど、食べれない。
そういえば、手術のあとからずっとおなかは空いていたんだ。私
2口くらいしか食べれなかったけど飲んだ味噌汁がとっても美味しく感じたのだけは覚えている。ねぎの味噌汁だった。
しばらくすると、ゆーりんが来た。
「ほら、気分でもさ。」と、買ってきてくれたパンツをはかしてくれた。
立ち上がるときに、患部の左脇を抱えるから「痛い!」
大笑いです。無意識にですからね。本当に傷が痛いのに大笑いでした。
 
「また帰りに寄るね」といい、研修場へと向かっていった。
ゆーりんは今、病院の中ではなく、院外で研修を2ヶ月間受けている。
その研修場に行く前に寄り、帰りに寄り。
毎日顔を出してくれた。
 
動いてみると、体は楽だ。寝ているより座っているほうがいい。
座っているより、歩いているほうがすっきりする。
6時から目覚めずっと座っていた。昼頃になると、家族がやってきた。
少し横になっていた私は ノックがしてドアが開き、入ってきた人を見て驚いた。
TOMOMIちゃんだ。大阪から来てくれた。また涙が出た
「なんで、なんでなん???」というと、「こんなことしかできない」と。
30歳を超えてから知り合ったTOMOMI ちゃん。
大切な大切な友だけど、東京まで来てくれるなんて。
こんなにまで心配をしてくれたなんて・・・
嬉しくて涙が止まらなかった。
 
手術の翌日その日はとにかく面会が多かった。
近くにいるのに、ずっと連絡を取り合っていなくても大切な心友
私の姿を見て「悔しい・・・」といい続け涙を流してくれた。
同じ病気で手術をして、定年を待たずに退職していった元上司。
友人。
結局消灯までほとんど座ってすごした。
 
手術2日目。
1日目よりももっと楽になってきた。朝6時に起きて、仕事を始めた。
管理職だからデスクワークも多いから、この入院という時間を使い仕事がゆっくりできた。そのことがとっても嬉しかった。
「こんなときに仕事なんて・・」といわれたけど、ベッドの上、テーブルの上、
仕事の書類が並んでいることが、私の安心にもなった。
 
この日、担当看護師に「シャワーいいですよ」と言われた。
前日1日目に医師から「シャワー許可」が出ていたが、「無理・・・」
1日くらい入らなくてもどうもない・・・。
12時から予約を入れて、時間で浴室へと向かった。
が。
パジャマを脱いでみたものの「なにからやればいい?」
当たり前にできていたことが、できない。立ち尽くした。
しばらく考えて髪から洗うことにした。時間も30分しかない
創の痛みと、腕が上がらないことに倍の時間がかかり、とても疲れる。
病室に戻る頃には気分も悪くなり疲れ、ベッドに横たわった。
涙があふれてきた。
「簡単にできていたことなのにできない。」
「頼んで手伝ってもらえばいいことなのに頼めない」
そんな自分が辛くて涙が出てきた。
友人たちに出来事をメールすると、気分がすっきりした。
テレビを見ながら、昼食をとり、ドライヤーで
髪を乾かす、と3つの同時進行をしていたら、すでに笑っている自分に
「やっぱり切り替え早いね。自分」と思えた。
午後の面会時間がくると、本日も夕ごはんまで面会がずっと続き話をしていた。
面会が帰った後夜はまたお仕事。
とにかく、いつもの生活のリズムを崩さないようにすることに徹した。
それは退院まで続いた。
だらだらしない。6時には起きて、夜寝るまでは起きている。座っている。
 そのせいか、夜は何もしなくても、すぐに眠りにつくことができていた。