昭和54年5月19日 (土曜日)入院23日目 晴れ
5:00 大便を寝ているうちにもらしてしまう
6:30 顔、手、足を拭く
7:45 重湯スプーン3杯食べる
9:30 点滴開始
9:35 小水の出る注射を打つ
9:50 検温 36.2℃
11:10 点滴取替え2本目
12:10 味噌汁2口 サラダ少し食べる
12:50 板谷先生回診
13:10 小水、大便が出る
14:05 検温 36.6℃
15:10 点滴取替え3本目
17:10 重湯2口食べるがすぐに吐く
17:35 小水大便少々
20:20 小水を管で取ってもらう タラッとしか出ず血の塊も出る
23:50 小水 大便が出る
吐く回数も少なかったが、小水の出る量が1日300mlにも足らず、腎臓の機能低下を
きたしていることが分かる。利尿剤の反応も悪く、一番最初に機能を悪化させたのが腎臓だったと
思われる。この日5月末に控えた修学旅行の話で母のところを訪れた私は、母とその話で談笑した。
もちろん私自身も楽しみであったが、私がいつも話している学校での話し、毎日あったことを
母は静かな表情でいつものように聞いてくれた。しかし、あと何回この子供の話を聞けるのだろうか
ときっと思っていたに違いない・・・。そしてそれは紛れもなく静かに静かにその日が近づいて
いることを母自身が一番分かっていたのではないかと私は思う。